そこが知りたいドライスーツ！【フルスーツドライ編】

2022年10月20日 (木) [マリンウエア]

そこが知りたいドライスーツ【フルスーツドライ編】です！

ウェットスーツに近いフィット感で運動性を確保しつつ、防水ファスナーを採用することで内部をドライに保ちます。
ドライスーツとセミドライスーツの両方の利点を併せ持つハイブリッド型とも言えます。

フルスーツドライの特徴

フルスーツドライはウェットスーツの動きやすさをそのままシルエットに、首・手首・足首はドライスーツと同じ水の侵入を抑える形状、ジッパーは防水仕様のものを使っています。
そのため、ウェットスーツやセミドライスーツに比べてより防水性の高い作りになっているのが特徴です。

生地にはウェットドライスーツと同じクロロプレン素材が使われています。
クロロプレン素材とはクロロプレンゴムを発泡させた素材で、生地に無数の空気を含み断熱効果が非常に高いのが特徴です。
ゴム生地のままでは滑りが悪いので、表面にナイロンやジャージ生地を貼ることでウェアとして着用できるようになっています。
素材自体に保温性があり、フルスーツドライ自体がタイトな造りなのでインナーは薄手のものを着用しましょう。
透湿性はなく汗をかくと外に発散することができないため、吸水性の高いコットン ( 綿 )素材がいいと思います。

他のドライスーツとの違い

大きく違う点は見た目にも分かるように、動きやすさ、シルエットです。
体にフィットするモデルなので、風の抵抗や水の抵抗を受けにくく、動きやすさは 3 モデルの中で No.1 だと思います！

J-FISH フルスーツドライアンクルタイプ
商品番号：GRP_JFD-421

メーカー希望価格：￥85,800

無駄のないスポーティーなシルエットは動きやすさに加えて、単純に見た目がかっこいい！
従来のドライスーツはカッパや胴長、つなぎのような見た目なのに対し、なるべく余分な生地をそぎ落とし、機能でも見た目でもスマートに仕上がっています。

また柔軟性に優れた防水ジッパーは通常よりも細いものを使用することで肩回りの動きをなるべく妨げないようにしています。

水中での動きで比べると、他の 2 モデルは洋服を着たままで泳ぐ、フルスーツはウェットスーツで泳ぐような感覚です。
着心地はウェットスーツ、機能はドライスーツというまさに新感覚のウェアです！

どんな人におすすめ

フィット感や運動性を重視する方におすすめです。
例えばウェイクボードやウェイクサーフィン、SUP・カヤックなどのパドルスポーツなどにはピッタリだと思います。
カヤックで使用する場合、従来のドライスーツだと風の抵抗を受けやすく、万が一の落水時に泳ぎにくく、ボートにたどり着いてもボート上に自力で上がるのが大変です。
足首のところで水を止めるアンクルタイプなので、SUP では素足の感覚が残り、踏ん張りやすいと思います。
シルエットもドライスーツに比べてスマートなので、よりスポーティーな印象ですね。
また他のドライスーツにも同じことが言えますが、ウェイクやサーフィンなどの激しく水流とぶつかる場面では 100％水の侵入を抑えることが難しいです。
しかし入ってくる水を最小限に抑えることで、ドライスーツを脱いだ後の着替えは格段に楽になりますよ！