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HOW TO PWC-オイル&フィルター交換~YAMAHA FX-HO編~

2015年01月22日 (木) [PWC, メンテナンス]

DIY

マリンエンジンのオイル交換は年に1回。各メーカーともに推奨する重要項目の一つです。
今回、ヤマハ艇FX-HO(’13年モデル)のオイル&フィルター交換を行ってみました。
是非、次回のオイル&フィルター交換の時にはご参考頂けたらと思います。

1.オイル&フィルター交換で必要なもの

FX-017
A) オイルチェンジャー

B) オイルフィルター(レンチサイズ:72.5mm)
⇒ 純正品:69J134400300
⇒ 社外品:18-7906-1

C) 特殊工具(フィルタレンチ)
⇒ オイルフィルターレンチ S-1 72.5mm

D) オイル(必要オイル量 3.0~3.1L)
純正4サイクルマリンオイルSL 10W-30 (スチール缶)
⇒ 4L:907907151200
⇒ 1L:907907151300

E) じょうご(ファンネル)

2.作業工程

オイルレベルゲージの確認

P5050001 oil4
オイル交換の作業は本体を十分に換気された場所で水平に置いて行いましょう。
オイルのレベルゲージをチェックします。(冷感時チェック)
その後、冷却系統に水を供給しながらエンジンを始動させ5分ほど暖機運転を行い、再びオイルレベルゲージをチェックします。(温感時チェック)
オイルはエンジンの温感時では膨張により量が変動することがあります。
また、暖機運転によってエンジンのを行えばオイルが柔らかくなり抜きやすくなります。

ワンポイントアドバイス!

エンジンを停止する直前に吹かさないようにしましょう。
正確なオイル量を計測できなくなる場合があります。
オイル量を知ることで、この後どれだけの量のオイルを給油すればよいのか。
また、熟練の方ともなればエンジントラブルを知るための一つの目安にもなります。


オイルの抜き取り

P1010608 oil
今回はオイルチェンジャーを使って給油口から抜き取ります。オイルキャップを取り外しオイルチェンジャーのチューブをオイルタンクまで差し込み、数回ポンピングするだけで後は自然と抜き取れます。

ワンポイントアドバイス!

より多くのオイルを抜く方法として、イグニッションコイルを外してエンジンを始動できない状態で、クランキング(スロットルレバーを全開にしたまま、エンジンの始動スイッチを押す)を数秒間行いましょう。
この作業によりエンジン内にあるオイルをオイルタンクへ移動させ、オイルが吸い易くなります。今回ではおおよそ3.0L抜き取ることが出来ました。


オイルフィルターの交換

filter filter2
YAMAHA艇のオイルフィルターは横向きに取り付けられているため、取り外すときにオイルがこぼれやすいです。
オイルフィルターを取り外す前には船体を汚さないように下にウエスなどを敷いておきましょう。

新品のオイルフィルターを取り付ける前にガスケットとその周辺にグリスを塗付しておきます。
後は規定の締め付けトルク(18N・m/18kgf・m)で締め付けたら終了です。

ワンポイントアドバイス!

オイルフィルターの締め付け時にガスケットが歪むのを防止するためにグリスを塗るわけですが、代わりにエンジンオイルを塗る方法もあります。
しかし、当店でグリスを塗ることを勧める理由として、フィルターの縁側に発生するサビも防いでくれます。

003 (2)

画像のようにフィルターの縁がサビてしまうと次回の取り外しが難しくなります。

 


オイルの注入

oil3
エンジンオイルを入れるときには、じょうご(ファンネル)を利用するとオイルを溢すことなく注入することが出来ます。
エンジンオイルは数回に分けて入れ、都度オイルレベルゲージを確認するとオイル量の状況が分かりやすいです。
エンジンオイルの注入後は給油口のキャップを締め忘れないようにしましょう。
オイル注入後、再度暖機運転を行いレベルゲージを確認しましょう。
必要に応じて補充するようにし、レベルゲージが最適な位置にあればエンジンオイル交換終了です。

3.オイル交換のQ&A

Q:
オイル、オイルフィルタの交換時期は?
A:
オイル:初回は使用開始後10時間。その後は100時間毎、または1年毎。
オイルフィルタ:100時間毎(または1年毎)

Q:
使用済みの廃油の処理方法は?
A:
廃油はガソリンスタンドで処分してもらうか、ホームセンターなどで販売している[廃油処理パック]を使用して処分するようにして下さい。間違ってもドブに流したり、そこらへんに捨てたりしないで下さい!

いかがでしたか? これくらいだったら自分でやってみようと思いませんか?
細かい点検はプロのサービスマンに頼むとしても、最低限これくらいは[DIY]の精神でチャレンジしてみてはどうでしょうか?
ただし、新艇購入時にもらうオペレーターズガイドには、この交換はディーラーが行うようにと書かれています。当然DIYには自己責任が伴いますので、少しでも不安を感じる方はディーラーさんに任せましょう。

 

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