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PWCの出力&燃費を向上させる、イリジウムプラグのススメ

2015年05月21日 (木) [PWC, メンテナンス]

スパークプラグの中でもイリジウムプラグについてお話をします。

よくイリジウムプラグで、標準スパークプラグと比べて“何となく”燃費がアップする、加速がアップするのは分かるけど結局何が良いの?と問合せがあります。

今回はDENSO製イリジウムプラグ(イリジウムパワー)がどのようなものか調べてみました。

※一般のエンジンには標準スパークプラグとしてニッケル合金製が採用されておりますが、一部例外として以下のモデルでは標準プラグにイリジウム合金もしくは白金合金を採用されています。

KAWASAKI
1100STX DI/【ULTRA130 DI/150(A1)/250/260/300/310】

YAMAHA
VXS/VXR/FZR/FZS/FX-HO(1800cc)/FX SHO/FX SVHO

V9110-5307_w1

 

・DENSO独自のイリジウム合金製作技術

イリジウムは標準スパークプラグで採用されることの多いニッケル合金に比べ、高硬度、耐食性、耐熱性に優れた素材です。しかし継続的に使用し続けると純イリジウム材では電極が脱落の原因となる一部腐食が発生してしまいます。DENSOでは独自のイリジウム合金製作技術により、さらに耐酸化腐食性が強いDENSO新イリジウム材を採用しています。

 

・0.4mm径イリジウム合金中心電極

プラグの中心電極は、太ければ太いほど冷却作用が大きくなり熱エネルギーを奪い、着火性が悪くなります。標準スパークプラグの約2.0mm径の中心電極に対し、0.4mm径イリジウム合金中心電極は、冷却作用が極めて小さく熱エネルギーが奪われにくいため失火が減り、確実な着火性を実現します。

P1590049

標準スパークプラグ(2.0mm径電極)

P1590082

DENSOイリジウムプラグ(0.4mm径電極)

 

・DENSO独自のU溝接地電極を採用

着火性の向上には、飛火でできた火炎核を大きく成長させることが重要なポイントです。イリジウムパワーは、デンソー独自のU溝接地電極を採用することにより、電極間の間隔は維持したまま優れた着火性能を実現しました。

f_06

 

上記二つの着火性の向上は、次の利点をもたらします。

・薄い混合気でもスムーズな着火ができ、着火が悪くなりがちな始動時・アイドリング時・寒冷時において、失火を低減しエンジン回転の安定。
・失火による燃料のロスが少なくなり確実に動力に転換させることによる出力/燃費の向上。

 

バイクエンジンによって行われたメーカーによるテストデータになりますが、イリジウムプラグに変えたことで約1.4%の出力向上、約5%の燃費向上したと挙がっています。
少しでも走りにこだわり出力を上げたい方や、頻繁に利用していて燃費良く経済的に使いたい方にはぜひイリジウムプラグを使ってみてください。

 

Kawasaki ジェットスキー スパークプラグ適合表はコチラ

YAMAHA マリンジェット スパークプラグ適合表はコチラ

SEA-DOO シードゥー スパークプラグ適合表はコチラ

 

 

TOKIO

メンテナンス用品担当 なか

一言コメント:小型船舶免許(特殊)を入社3年目にしてようやく取得!
今年沖縄に帰省した時に乗りたいです( ´∀`)

 

 

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