小型船舶用消火器 【プロマリン DD-30】の完売と代替品のお知らせ
2025年04月21日 (月) [ボート用品]
現在、日本国内でJCI(日本小型船舶検査機構)で認可された小型船舶用の消火器は、初田製作所の自動拡散型粉末消火器プロマリンの3サイズのみとなります。
そのうちの最も小さいプロマリン DD-30が製造中止(完売)となりました。
メーカーからは、1サイズ大きいDD-80を代替品としております。
しかし、サイズが大きくなるとこれまで取付できていたスペースに設置できなくなるのではないか、という心配の声をいただくことがありました。
そこで、今回は製造中止となったDD-30と、代替品のDD-80の比較をしてみました。
まずは、DD-30とのサイズを比較。
それぞれの商品画像に寸法サイズを記入しました。
どうでしょうか?確かに消火器そのものの直径を見ると48mmから89mmと横幅は約2倍ほど太くなりました。
しかし圧力計、ブラケットも含めた総幅で見ると78mmから101mmとその差は3mmmもありません。
奥行もDD-30ではブラケットそのものに奥行きがある設計で89mm、DD-80は102mmとこちらも差は20mmもありません。
高さに至っては、DD-30は300mmに対して、DD-80は265mmとこちらはDD-80の方が低いです。
一般的な消火器を見慣れているせいか、実物を確認しても思ったほど大きくはないというのが印象です。
500mLのペットボトルと並べてみてもこの通り。
次に、サイズ以外のスペックを比較してみました。
比較表をご覧ください。
DD-30 | DD-80 | |
薬剤量 | 0.3kg | 0.8kg |
総重量 | 約1.1kg | 約2.2kg |
防護容積 | 2平方メートル | 4平方メートル |
公称感知温 | 95℃ | 95℃ |
放射時間 | 約2秒 | 約4秒 |
放射パターン | 水平扇状 | 水平扇状 |
放射角度 | 120° | 120° |
適応火災 | 粉末ABCタイプ | 粉末ABCタイプ |
有効期限 | 6年間 | 6年間 |
圧力計 | 〇 | 〇 |
ここで気になるデータは薬剤量と防護容積と放射時間で、性能としては実質約2倍のスペックと言って問題ありません。
いかがでしたでしょうか。
小型船舶では無人の機関室には自動拡散型粉末消火器を備えることが定められています。
そのうちの認定を受けていた消火器が生産中止となったのは残念です。
スペース的な問題も抱えることもあると思いますが、これまでDD-30を設置されていた方はDD-80をご検討ください。
【今回ご紹介のプロマリン(自動拡散型粉末消火器)のラインナップはこちら】
初田製作所
プロマリン(自動拡散型粉末消火器) DD-80
初田製作所
プロマリン(自動拡散型粉末消火器) DD-150