船舶用ロープの種類と特徴|最適なロープを選ぶポイントとは?
2025年04月11日 (金) [ボート用品]
船舶の係船に欠かせないロープですが、さまざまな種類があり、どれを選べばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
ロープの選択を誤ると、摩耗が早くなったり、十分な強度を発揮できなかったりするため、用途に適したロープを選ぶことが大切です。
そこで今回は、ロープの編み方や材質ごとの特徴を詳しくご紹介します。
ロープの編み方の種類
ロープは編み方によって強度や特性が異なります。 代表的な編み方は以下の4種類です。
1. 三つ打ちロープ
3本の縄を撚り合わせた最も一般的なロープで、高い強度を持ちます。
適度な伸縮性があり、扱いやすいのが特徴です。
2. 八つ打ちロープ
8本の縄で構成されており、三つ打ちロープに比べて柔軟性が高く、ねじれにくいのが特徴です。
伸び縮みが大きく、価格が高めなのが多いです。
しかし、ショックを吸収しやすいため、係船用途に適しています。
3. 組み紐(ブレードロープ)
細かく編み込まれたロープで、表面の凹凸が少ないため摩擦に強く、ねじれにくい特性を持ちます。
一番扱い易いですが、価格は高いです。
摩耗しにくく、長期間使用する係船ロープに適しています。
ネオネットマリンでは係船などにおいては、よじれにくく柔軟性がありショック吸収もする八つ打ちロープをおすすめします。
アンカーロープに使うには、三つ打ちで良いと思います!
ロープの材質の種類と用途
ロープは素材ごとに特性が異なり、用途によって適したものを選ぶことが重要です。
1. 高強度で伸縮性のある【ナイロンロープ】
ナイロンロープは最も一般的な材質。
柔らかく、伸縮性もあり、強度にも優れるため広く使われています。
伸び縮みの大きいのがやや欠点です。
2. 高強度で耐久性の高い【ポリエステルロープ】
ポリエステルは強度と耐久性に優れた素材で、常時係留用のロープとしておすすめです。
ナイロンに似ていますが、比重が重く、伸びが少なく、固くなり難いのが特徴です。
特に、八つ打ちロープは摩耗に強く、長期間の使用に適しています。
ナイロンに比べ重量があることやコシがあるため結びにくいのがやや欠点です。
3. 最強強度を誇る【ダイニーマロープ】
ダイニーマは超高分子ポリエチレン繊維を使用しており、驚異的な強度と軽さを誇ります。
高強度、軽量、耐摩耗性、耐候性に優れているロープです。
非常に伸びが少ないため、衝撃がもろに伝わるため取り付け場所には注意が必要です。
硬めの素材ではありますが、常時係留用・臨時係留用のどちらにも適しています。
4. 軽量で水を吸収しない【ポリプロピレンロープ】
ポリプロピレンは水を吸収しないため軽量で、浮力があるのが特徴です。
紫外線に弱いため、長時間の屋外使用で劣化が早いです。
比較的安価で、臨時係留用のロープとして適しています。
使用用途/素材 | ナイロン | ポリエステル | ダイニーマ | ポリプロピレン |
常時係留用 | ● | ● | ||
臨時係留用 | ● | ● | ● |
✔️ 衝撃吸収を重視するなら「ナイロン」
✔️ 短期間の係留や軽さを重視するなら「ポリプロピレン」
素材ベースで言えばナイロン派とポリエステル派に別れることが多いです。
ナイロンは伸長性に優れるため揺れをしなやかに受け止め船へのダメージを吸収してくれます。
その一方で濡れると強度が低下すること、長く使いこむと硬化したり擦れに強いという本来の特徴まで失われてしまうことなどから、ポリエステルを好む方も多くいらっしゃいます。
ちなみに、ネオネットマリンは「ポリエステル推奨派」です。
ネオネットマリンおすすめロープのご紹介!
ネオネットマリンでも人気が高くおすすめする商品は「蒲印のもやいロープ」です。
品質の高さと価格を見たときに一番コストパフォーマンスが良い商品です。
材質はポリエステル原着糸を使用したエステルマルチ(タスラン加工)で、編み方は8つ打ち(クロス)です。
強度と耐久性に優れたポリエステル素材 × 8つ打ちで柔軟性が高く、摩擦にも強い構成。
蒲印のもやいロープは繊維ロープ生産地日本一の蒲郡の工場で作られています。
メーカーと工場の直接取引により高品質でありながらお買い求めやすい価格のロープ。
強度や耐摩耗性、耐候性、柔軟性、耐熱性、耐薬品性に優れており、タスラン加工でグリップ力を確保した手触りのよいクロスロープです!
いいとこ尽くしのこだわりロープぜひお試しください!
ロープは編み方や材質によって、強度・耐久性・伸縮性などの特性が大きく異なります。
用途に合わせて最適なロープを選び、安全で快適な船舶ライフを送りましょう!