2馬力船外機トラブル事例『走行中にエンジン停止!』
2025年01月17日 (金) [船外機/エレキモーター]
2馬力船外機をご購入いただいたお客様よりご報告いただきましたエンジントラブルについてご紹介します。
今回は2馬力船外機を走行中にエンジン停止について、よくある原因と対策をまとめてみました。
原因と対策
原因① エンジンオイル量が多い
エンジンオイルはピストンの動きを滑らかにする潤滑油として働きますが、注入したエンジンオイルが多すぎるとスパークプラグ(点火プラグ)にオイルが付着して火花が発生しない状態になることがあります。
良くあるケースが、マニュアルに記載通りのままエンジンオイルを規定量分を入れたという話をよく聞きます。
実は、船外機は生産工場で組み立てたあとに始動点検を行い、それからエンジンオイルを抜きます。しかしエンジンオイルを全て抜くことはせっかく組み立てたエンジンを再分解しない限り出来ないのです。
そのため新品で購入された場合エンジンオイルが少しだけ残っていることを把握したうえで、エンジンオイルを入れる時には必ず点検窓を見ながらオイルを入れるようにしてください。
メーカーによって点検窓のオイル上限、下限のラインが異なります。お間違えないようにしてください。
原因② 通気ノブの開け方が不十分
通気ノブは燃料タンクの上にあるガソリンの流れを良くさせる空気の通り口です。これが十分に開放していないことで、ガソリンの流れが悪くなりアイドリングでは問題ないのに、スロットルを全開にするとエンジンが止まるといったケースがあります。
この時、お客様からヒヤリングしてみたところ、説明書では2-3回転回すと明記されているところ、2-3回捻る(1捻りが半回転だと実際には1回転から1回転半)と勘違いをしていたことがありました。
<<実は、ホンダ2馬力船外機ではこんな事例もありました。>>
実際にエンジン停止時の映像を用意しましたので、ご覧ください。
「エンジン停止」の瞬間を確認いただけたでしょうか。
【エンジン停止の原因】
燃料キャップの上についている”通気ノブ”がエンジンの振動により勝手に閉じてしまい、燃料がキャブレターに送られなくなり【ガス欠】状態となった事で、エンジンが停止したと推測されます。
始動前に”通気ノブ”は開けたのを確認していたので、今回のような原因に気付くことができなかったようです。
ホンダ2馬力船外機は空冷エンジンなので、その他メーカーの水冷エンジンの2馬力船外機に比べて振動が大きいです。
このように”通気ノブ”は、エンジンの振動により閉じてしまうことがあるので、開閉具合の確認を定期的に行い、緩くなってしまっている様であれば部品交換をご検討ください。
原因③ 古い携行缶や劣化したガソリンの使用
古い携行缶などでは中にサビや不純物が混じっていることがあり、このままエンジン内に取り込んでしまうことや、ガソリンを入れたまま保管していることで中に入っていたガソリンが劣化、ガム質の沈殿物が生成され、燃料系経路の狭い道を詰まらせる原因になります。
燃料系経路を詰まらせてしまうとキャブレターなどの分解して清掃、もしくはキャブレターごとの交換が必要になります。
そのためガソリンは購入から半年以上経過したものは使わないようにしてください。
古いガソリンを破棄する際にはガソリンスタンドで回収してくれます。その他の破棄の方法については各地域の自治体へご相談ください。
手軽な2馬力船外機でも、重大な事故につながることもあります。
必ず、取扱説明書はお読みください、船外機の点検、メンテナンスも忘れずに実施いただけますようお願いいたします。
エンジンオイル漏れ以外のよくある事例なども紹介している、ホンダ2馬力船外機BF2Dが一番詳しいサイトもご用意しておりますので、合わせてご覧下さい。

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