GPS魚探に使うバッテリー容量の選び方
2018年07月19日 (木) [GPS・魚群探知機, ボート用品]
今回ご紹介するのはGPS魚探のバッテリーの選び方です。
バイク用のバッテリーでもいいでしょうか?と聞かれますが実際には何が良いのか調べてみました。
POINT.1 製品が動く電圧値(V)を知る
市販のバッテリーは6V、12V、24Vといった感じのラインアップがありますが、製品に合わせた電圧値のバッテリーを選ばないと動作しません。
他の製品では使えても製品ごとに許容電圧の範囲が異なります。使う前には気を付けましょう。
POINT.2 1日使う時間を想定する
バッテリーには電圧の他にAh(アンペアアワー)という容量が記載されています。
これが電気の取り出せる総量です。単純に掛け算と割り算の問題です。
常時24W【12V(電圧)=2A(電流)】の消費電力が必要な製品に対して12Ahの能力を持つバッテリーだと
12Ah÷2A=6h(時間)で空っぽになります。
逆に言えば24Wの消費電力が必要な製品に対して8時間使用したい場合には
2A×8h=16Ah(容量)は必要です。
ただ、毎回空っぽにするとバッテリーの蓄電能力が低下して寿命を早くしてしまいます。
そのため想定の容量に対して1.3~1.4倍の余裕を持って計算するとバッテリーを長持ちしやすくなります。
16Ah×1.3~1.4=20.8~22.4Ah
POINT.3 バイク用のバッテリーでもいいの?
動作はしますが、それほどオススメしません。
バイク用のバッテリーなどスターターバッテリーと呼ばれるものは、セルを回すため瞬間的に電流を供給できるよう設計してますが、長時間継続的に電流を流し続けるように設計されていません。
バイクなどの発電機を使って常に満充電になる想定で作られているため、前述のように消費した容量が大きいと著しく蓄電能力が低下します。
なるべく少量の電流を長時間供給する能力に優れ、繰り返し放充電に向いたディープサイクルバッテリーをオススメします。
参考になりましたでしょうか?
最後にいくつかの製品から8時間使用でオススメのバッテリーを紹介をします。
消費電力(電圧×電流) | 計算式 | 必要容量 | オススメバッテリー | |
HONDEX(ホンデックス) | ||||
HE-601GP | 約3.6W(12V×0.3A) | 8h×0.3A×1.4= | 3.36Ah | ⇒こちら |
HE-81GPIII-Di-Bo | 約12W(12V×1A) | 8h× 1A×1.4= | 11.2Ah | ⇒こちら |
HE-101GPII-Di-Bo | 約20W(12V×1.6A) | 8h×1.6A×1.4= | 17.92Ah | ⇒こちら |
GARMIN(ガーミン) | ||||
EchoMAP Plus 65cv | 約12W(12V×1A) | 8h× 1A×1.4= | 11.2Ah | ⇒こちら |
EchoMAP Plus 75sv | 約15W(12V×1.25A) | 8h×1.25A×1.4= | 14Ah | ⇒こちら |
EchoMAP Plus 95sv | 約18W(12V×1.5A) | 8h× 1.5A×1.4= | 16.8Ah | ⇒こちら |
GPS魚探担当:仲村渠(ナカンダカリ)