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インペラ交換やっちゃう?(YAMAHA編)

2015年01月28日 (水) [PWC, メンテナンス]

あまり知られていませんが、インペラは消耗品です。
インペラが消耗したままでは、せっかくのエンジンパワーが推進力に変わらず、スピードが出ません。
また、異物などでインペラが傷ついていると、インペラが回転する際にバランスが崩れ振動が発生し、ポンプケース、インペラシャフト、シャフトシールやベアリングが損傷します。
その為、インペラは定期的な確認・交換が必要です。
ココではYAMAHA 1800CCエンジンモデルのインペラ交換の簡単な流れを紹介します。

YAMAHA 2010年モデル FZSインペラ交換の流れ

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➀ライドプレートを取り外す。
この時 スピードメーターセンサーのプラスネジが硬く外れない場合は、ライドプレートが倒れないように段ボール箱などで支え下のような状態で作業を進める。

 

➁ステアリングケーブルジョイント、シフトケーブルジョイント、QSTSロッドジョイント、スパウトホース、ラバープレートを取り外す。
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➂ポンプノズル、インペラダクト固定ボルトを取り外す。
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➃リバースゲート、インペラノズル、ステアリングノズルをまとめて取り外す。
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➄インペラダクトアッセンブリを取り外す。
※ドライブシャフトは引き抜くように外します。
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インペラクリアランスのチェック
インペラクリアランスとは、インペラとインペラハウジングの隙間を指します。この隙間が大きいとゲートから取り込んだ水が抜けてしまいエンジンパワーを推進力に変える力が落ち、スピードが出なくなります。
そのクリアランスの正常値は0.35~0.45mm、限度は0.6mmのです。
インペラを船体に組み付いた状態ではクリアランスは確認できないため、確認をするにはインペラダクトアッセンブリを取り外した際にインペラハウジングも船体から取り外し、机上などで組み合わせて確認します。
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➅ドライブシャフトホルダー(908900652000)を万力に固定する。
その固定したドライブシャフトホルダーにドライブシャフトを差し込み固定する。
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➆インペラを取り外す。
インペラは逆ネジである為、インペラを時計方向に回すと緩みます。

インペラの取り外し完了

 

●インペラやポンプケース等の取付は逆の手順で行いますがその際の主な注意

インペラの取り付け
・インペラネジ部、シャフトネジ部を脱脂し、ドライブシャフトのインペラ側にくるスペーサに耐水グリス(ヤマハグリスA)を塗布する。
・ドライブシャフトのインペラ取り付けネジ部にロックタイト572を塗布し、インペラをモンキー又はメガネレンチで固定し、ドライブシャフトホルダーを時計回りに規定トルク205N・mで締め付ける。 ※インペラを手で止まるところまで真っ直ぐ締め付けてから工具で止める。

 

ポンプケースの取り付け
・インペラノズル、インペラハウジングの合わせ面を清掃し、その合わせ面にシール剤(スリーボンド1280B)を塗布する。
・インペラダクトのボルトにロックタイト572を塗布し規定トルク40N・mで取り付ける。
・ドライブシャフトの船内側にYAMAHAグリース WR NO.2を塗布する。
・ラバープレートブラケットのボルトにロックタイト572を塗布し、規定トルク17N・mで取り付ける。
・ラバープレートのボルトにロックタイト572を塗布し、規定トルク7N・mで取り付ける。
・ライドプレートのボルトにロックタイト572を塗布し、規定トルク17N・mで取り付ける。

 

以上が、取り付けの際の主な注意点です。
インペラは気づかないうちに傷ついてパフォーマンスが落ちてしまいます。1年に1回は確認をしましょう。

 

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