ジェットのインペラ診ていますか(SEA-DOO編)
あまり知られていませんが、インペラは消耗品です。
インペラが消耗したままでは、せっかくのエンジンパワーが推進力に変わらず、スピードが出ません。
また、異物などでインペラが傷ついていると、インペラが回転する際にバランスが崩れ振動が発生し、ポンプケース、インペラシャフト、シャフトシールやベアリングが損傷します。
その為、インペラは定期的な確認・交換が必要です。
ココではSEA-DOO 2010モデル RXT-iS260インペラ交換の簡単な流れを紹介していますので、参考にして頂ければ幸いです。
SEA-DOO 2010年モデル RXT-iS260 インペラ取り外しの流れ
➄ポンプハウジングを取り外す。※2010年モデル RXT-iS260は4本の13㎜ボルトで固定されている。
※この時、➀インペラの変形、損傷の確認/➁インペラとウェアーリングのクリアランスの確認(使用限度は0.35mm)/➂インペラブーツ損傷の確認/➃インペラのスプラインとドライブシャフトのスプライン部分の摩耗、変形の確認/を行う。
異常があれば交換する。
➅ポンプカバーを6㎜六角レンチで取り外す。
※この時、ポンプカバーの中に水が入っていた形跡が無いか、グリスを確認し乳化(白濁)していればポンプに異常がある可能性が高いので修理が必要です。
➇特殊工具(インペラーリムーバー:529035956)を使い反時計回りに回しインペラを緩める。
インペラの取り外し完了
インペラの取り付けは、取り外しの逆の手順で行う。
その時、必要な所にはグリスなどを塗布する必要があります。
インペラシャフトとインペラのネジ部を脱脂して、シンセティックグリース(293550010)を塗布する。
インペラブーツのネジ部分にロックタイト-577(293800050)を塗布する。
ポンプカバーにボールベアリンググリース(293550032)を塗布する。
また、各所のボルトなどには締め付けトルクが設定されています。
主な箇所の締め付けトルクは以下の通りです。
・ポンプハウジング取付ボルト 一回目29Nm 本締め35Nm
・ポンプカバー取付ボルト 7.5Nm
・ポンプノズル取付ボルト 21Nm
インペラは気づかないうちに傷ついている事が有るので、こまめに確認をしましょう。
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