ライジャケが船検通らない!(怒)
2017年06月26日 (月) [マリンウエア]
先日、お客様から
「ジェットの船検受けようと思ったら、ライフジャケットが船検通らないんだけど!!!」
というご連絡をいただきました。
ネオネットマリンのホームページに【小型船舶検査対応品】(=ジェットスキーの船舶検査時に法定備品として使用可能な品)と表示してあるライフジャケットでした。
もちろんメーカーから【小型船舶検査対応品】ですよ!と言われて、販売している商品です。
「大変申し訳ございません!すぐにお調べいたします!」
とお伝えし、メーカーに確認したところ…
「すみません。そのライフジャケット船検通ってませんでした。」
という回答。
えーーーーーー!?それ困ります!!!
ということで、とりあえず大至急JCI(小型船舶検査機構)に申請を出して承認を取ってもらうということになりました。
今回はお客様が他にも何個かライフジャケットを持っていたので、幸い船検はスケジュール通りに行うことができましたが
普通だったら、ライフジャケットの検査が通るまでジェットスキーに乗れない!! という事態になっていたと思います。
正直、メーカーに対してはなんで?ジェットスキー用として販売しているのに? というのが本音です。
お手数をおかけしてしまったお客様には非常に申し訳なかったです…。
なぜこんなことが起きてしまったのか??? 少し説明させていただきます。
ライフジャケットのほとんどは海外から輸入されてきます。
そのため、海外で使用されている【USコーストガード アップローバルナンバー】(以下USCG番号)という承認番号が振られています。
手元にあるサンプル品を見てみました。
ライフジャケットの内側に書いてありました↓
USCG番号はここです↓
船検の検査員=JCI(小型船舶検査機構)がこの番号を見て、法定備品としてOKな物か?NGの物か?を判断します。
今まで法定備品として申請を通ったことのあるUSCG番号のライフジャケットであれば、OK!となります。
これがいわゆる”小型船舶検査対応済み”のライフジャケットということになります。
しかし日本で申請の通っていない新しいUSCG番号が振られているライフジャケットは、基準をクリアしているかどうかJCIで様々な検査をしなくてはいけません。
※水に浮かべて浮力を確認したり、ベルトを引っ張って強度を確認したりするそうです。1週間くらい時間がかかってしまいます。
その検査に合格すると、そのUSCG番号のライフジャケットは晴れて法定備品としてOK!なものとなります。
そして今後は、そのUSCG番号のライフジャケットは全て”小型船舶検査対応済み”ということになります。
そして、このUSCG番号というのは商品の規格によって振り分けられるので、基本的にカラー・デザイン・ブランドは関係ありません。
違うブランド同士でも同じ番号が付いていたりします。
しかし今回は、同じブランドのカラー違いの商品なのに違うUSCG番号を付けているという、レアな事態が起きました。
メーカーはもちろん同じUSCG番号だろうと思い、確認をしていなかったということです。
理由を聞いてみるとライフジャケットを作っている工場が隣りの工場に移ったので番号も変わりますという、製造工場の都合によるものでした。
メーカーの肩を持つわけではないですが、本当に珍しいケースです。工場が変わると番号が変わることがあるなんて知りませんでした。
まとめると…
海外の工場で振り分けられるUSCG番号が今年入荷したライフジャケットから変更になっていたが、
毎年カラーが変わってもUSCG番号に変更はないのでメーカーも気がづかずにそのまま販売をし、
ライフジャケットを買ってくれたお客様が申請した際、船検に通らなかった。
ということでした。
今までこういう事例が一度もなかったそうなので、今回悪者になってしまったメーカーもちょっとかわいそうな気がしますが
ネオネットマリンとしては「今後は販売前にちゃんと確認してくださいね!( `へ´)」と言わざるを得ません。
また、USCG番号の確認はたまに検査員の見落とし!ということも無くはないそうですので(絶対だめだと思いますが…)
万が一、船検通らない!!ってなったらすぐにメーカーか購入した販売店へ確認をしてください。
ネオネットマリンでもたくさん取り扱っている【小型船舶検査対応品】のライフジャケット。
安心して購入していただけるよう、また今後このようなことが起きないように、もっと知識をつけていきたいと思います!
マリンウェア担当:清水