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ヤマハ船外機 F115プロペラ相談 実例紹介

2014年12月18日 (木) [プロペラ, ボート用品, 船外機/エレキモーター]

この度、プロペラ相談を受ける中で貴重な実例がありましたのでご紹介します。

<質問>
5年前に新艇のプロペラについて相談をした者です。その時には新品プロペラでマッチングも最適でしたので、急いで交換する必要性はないのでは?とアドバイスもあり保留しておりました。
5年も経過したので改めてステンレスのプロペラ購入を検討したい。
前回はMichigan(ミシガン)APOLLO(アポロ)17ピッチを薦められていました。

ボート BAYSPORT21(BS21)
エンジン ヤマハ船外機 F115
プロペラ 純正アルミプロペラ13×19ピッチ(マークK)
WOT(スロットル全開時の回転数) 5,500rpm
要望 マッチングする中でも最高速が出せるプロペラが欲しい。

 

<提案その1>
ヤマハF115の推奨エンジン回転数は5000-6000rpmです。もし最高速を出すためにはピッチサイズを大きく必要があります。しかし、希望するステンレス製プロペラ(21ピッチ)では純正品は約7万円と高価です。そこで、もう一つ純正品とは別に社外プロペラ「Michigan(ミシガン)APOLLO(アポロ)19ピッチ」を提案しました。

ワンポイント解説

・純正プロペラでは21ピッチで提案して、なぜアポロでは19ピッチなのか?

プロペラは製作するメーカーによっていくつかの特長があります。
今回の場合は、ヤマハの純正プロペラはブレードの面積が小さく、エンジンが回りやすい傾向があり、言い換えれば同じ19ピッチでもアポロプロペラの面積の大きいブレードではWOTがおよそ200-300rpm落ちると予想されます、そのままワンランク(2ピッチ)上げると今度はWOTが推奨エンジン回転より下回る恐れがあるため19ピッチとしました。
しかし、これは言わば卓上の計算であり、本来であれば実際に装着しテストをしてみないとどれだけ回転数が変わるのかは誰も分かりません。もし、予想減少値の最小であれば、もしかすると21ピッチも可能かもしれません。

<お客様からの追加要望>
値段的にアポロの19ピッチが理想だけど、2ピッチ上の21ピッチがあきらめきれない。
両方試すことはできないでしょうか?
<提案その2>
タイミング良く在庫としてアポロの19ピッチと21ピッチのアウトレット品がありました。
一度使用してますが、状態も良く、グリスの汚れ以外は一見では気が付かないくらいのほぼ新品同然のプロペラアウトレット品です。このプロペラを二つとも購入して頂き、装着テストした中で不要なプロペラを再度返品するというご提案しました。
<結果>
アポロの19ピッチに変えたところ結果は5,200rpmの300rpmダウン。
また21ピッチのWOTは4,500rpm、これは当初の予想より回転が低いのが気になりましたが、お客様が所持する燃費を計測する装置によってアポロの19ピッチは純正プロペラよりも燃費効率も良いことが判りました。
残念ながら純正アルミプロペラより最高速がアップすることはできませんでしたが、しかし、この他にもアウトレット品であること、数回の装着テストの手間がかかること、返品時の送料はお客様負担分になることの4点を除けば、希望するステンレス製プロペラを低予算で入手が出来たうえ、燃費効率も向上したことで結果的にはお客様はアポロの19ピッチで大変満足されたようです。

 

プロペラをお探しの方はコチラからどうぞ

 

 

Michigan(ミシガン)社製 返品交換の承りについて

当店ではMichigan(ミシガン)社製プロペラはマッチングが合わなければ、幾つかのルールがございますが、テスト走行を行った後でも原則として返品・サイズ交換を承っております。
ルールとは・・・

・返品・交換時にかかる送料、手数料はお客様負担となります。

・再販が出来る状態に限ります。

その際、化粧箱・付属品も含め商品の一部です。
化粧箱には運送用の送り状は貼らないでください。
(テスト中に付いたキズ、付属品の欠品の場合は要相談とします。)

・期限は商品到着後2週間以内です。

・装着した結果をヒヤリングします。

今後の実績データとして活用いたします。
装着前、装着後のデータは書き留めてください。

 

もし、返品交換に関する不明な点 やご相談。
また、それ以外でもプロペラに関することのご相談承ります。
お気軽にお問い合わせください。

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プロペラ担当 なか

2 Responses to “ヤマハ船外機 F115プロペラ相談 実例紹介”

  1. 長堀信一 より:

    現在ヤマハの40馬力の船外機をトルネードという周りがゴムで、ハルはFRPのボートを
    所有しています。
    主にヨットのコーチをする為の船です。
    大きさは4.5m
    現在のペラ純正の11 1/8 ×13-Gが付いております。当初プレーニングが遅くスケグに翼を付けたらかなり改善しましたが、いま少し早くプレーニングが出来たらと思います。
    何か良いものを提案して下されば幸いです。
    長堀信一
    nagahori@nsb.co.jp

    • NeoNetMarine より:

      長堀信一様
      ご相談いただきありがとうございます。

      プレーニングまでが遅いということで、トルネードというボートをお調べしましたが、
      イギリス製のTornadoでしょうか?周りがゴムチューブでディープV型ボトムのFRP製ハル形状のようです。
      http://www.psjpn.co.jp/html/tornado/Tornado%20catalog%202013.2.pdf

      船底勾配が深い(大きい)V型形状のボートは波切り(凌波性)に優れ、荒れた海でもスムーズな走航ができます。
      しかし特に船尾側の勾配角が大きいほど、プレーニングへ移行するまでに必要な船底を浮き上がらせるための水抵抗も左右へと分散してしまうので結果、プレーニングが遅くなってしまいます。

      解決する方法としては

      ・プロペラのピッチを変える。
      プロペラのピッチを下げることによってトップスピードは落ちますが、立ち上がりの改善が期待できます。
      ただ、ヤマハ40馬力のフルスロットル時の回転数(WOT)は2ストロークは4500-5500rpm、4ストロークでは5000-6000rpmのエンジン回転が推奨としています。
      理論上では1ピッチ下げるにつき150-200rpm高くなり、推奨回転より高くなるとオーバーレボ(過回転)となってキャビテーションが起こりやすくなり、エンジンにも負担がかかり寿命を早くします。
      プロペラのピッチ交換は現状のエンジンの回転数をお調べしてご検討ください。

      ヤマハ船外機 25-60馬力用プロペラ
      ⇒http://www.neonet-marine.com/class/18597.html

      ・スタビライザーを装着する
      スケグに取り付けた翼と同様に船外機のキャビテーションプレートにスタビライザー(水平翼)を取り付けて、プレーニングに必要な揚力を効果的に得る方法です。
      プレーニングの改善の他に、ポーポイズやキャビテーションの抑制、旋回性能の向上、燃費向上の効果が期待できます。
      当店ではハイドロフォイルスタビライザー スポーツ400をオススメしております。

      ハイドロフォイルスタビライザー スポーツ400
      ⇒http://www.neonet-marine.com/item/SMT-74644.html

      また、それ以外に一例で挙げますと
      ・人員/積載量が少なくする。
      ・ボート重量バランスを前方にする。
      ・船外機トリム角度の設定を見直す。
      等があります。

      ご検討のほどよろしくお願いいたします。

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