釣りに夢中で“帰れない!?” SUPフィッシングの安全対策
2025年04月25日 (金) [SUP(スタンドアップパドルボード), カヤック, ゴムボート/ミニボート, ボート用品]
SUP(スタンドアップパドルボード)でのフィッシングは、水面をすべるように静かに移動しながら釣りを楽しめる、まさに非日常の時間。
しかしその分、自然の中に身をゆだねるアクティビティでもあり、油断は禁物です。
「無事に帰ってくるまでが“遊び”です。」
そこで今回は、SUPフィッシングを安全に楽しむための「基本」をまとめました!
<目次>
■ 1. SUPならではの注意点を知ろう
1. SUPならではの注意点を知ろう
SUPは水面との距離が近く、視界も開けていますが、風や潮に流されやすい特性があります。
とくに風速5m/s以上になると、ボードの操作が難しくなり、岸に戻れなくなることも。
●安全な出艇の目安:風速4m/s以下
●行動範囲の目安:岸から1km以内(人の姿が見える距離)
また、SUPフィッシング中は足を水中に投げ出している時間が長くなりがち。
体温を奪われやすいため、ドライスーツやウェットスーツの着用が必須です。
2. SUPフィッシングに必要な装備
安全確保には装備の充実が必須!
他船から見えやすくする装備も必要になります!
以下のアイテムは特に重要です。
✅ ライフジャケット
命を守る最優先装備。必ず着用しましょう!
体重の10%以上の浮力があるものがおすすめです。
✅ 携帯電話(防水対策必須)
完全防水のスマートフォン、または防水パックに入れ、身につけて携帯しましょう。
緊急連絡先は短縮ダイヤルに!
✅ フラッグ&フラッグポール
他の船からの視認性を高めるため、3m以上のポールに目立つ色(赤・黄)の旗を掲げてください。
✅ 目立つ服装
船上ではできるだけ明るいカラーのウェアを!
遠くからでも目立ちやすくなります。
✅ ドライスーツ・ウェトスーツ
水温が低い時期は低体温症防止に必須!
SUPは全身が濡れやすいため、防寒対策は万全に。
<ドライスーツ一覧はこちら>
<ウェットスーツ一覧はこちら>
ドライスーツとは体をドライに保ってくれる水に濡れないウェアのことです。
ドライスーツについて詳しく知りたい方は<ドライスーツ基礎知識>をご覧ください。
✅ リーシュコード
SUPでは、落水時にボードだけ流されるのを防ぐために必須です。
<リーシュコード一覧はこちら>
✅ 防水テープ
釣り針などでボードに穴が開いたときの応急処置用に!
心配な人はダブルチャンバー構造のSUPを選ぶと安心です。
防水テープは様々なメーカーがあります。
例えば、ゴリラテープは強力な粘着力と耐久性で知られ、アウトドアや緊急時の修理にも活躍します。
👉 ゴリラテープ公式サイトはこちら
※外部サイト:ゴリラテープ公式サイトに飛びます。
✅ ホイッスル・信号紅炎
視界が悪い時や落水時、自分の居場所を知らせるアイテム。
<ホイッスル(笛)一覧はこちら>
<信号紅炎・発煙・発光一覧はこちら>
3. 初心者におすすめのSUPモデルとは?
初心者にはサイドチューブ付きの釣り専用SUPがおすすめ。
安定性が高く安心して釣りができますが、風の影響を受けやすいので注意が必要です。
SUPフィッシングに慣れてきたら、推進力に優れたツーリングモデルへのステップアップも◎。
その日の風・波のコンディションや、釣り場の場所によって、最適なボードを選びましょう!
4. 日差しと照り返しへの対策も忘れずに!
SUPは水面に近いため、照り返しによる日焼けにも注意が必要です。
●帽子やサングラスで顔を守る
●アームカバーやラッシュガードで肌を覆う
●日焼け止めをこまめに塗り直す
こうした対策で、日射病や紫外線ダメージから体を守りましょう!
5. 事故予防の基本
【1人行動は避ける】
単独行動は事故時のリスクが高いため、複数艇での行動が基本です。
事故の多くは「転覆」や「帰還不能」が原因。
特にSUPの海難事故では、84%が“戻ってこれなくなる”ことが原因です!
出艇前には必ず家族などに予定を伝え、陸上との連絡手段を確保、単独行動を避けるようにしましょう。
【気象・海象の判断】
天気や海況は、直前まで変わる可能性があります。
出艇前日と当日の天気を必ずチェック。
さらに、スマートフォンでリアルタイムの気象サイトを活用するのもおすすめ。
海上では、風の強まりや水平線のギザギザ(白波)が見えたら、すぐに帰航しましょう!
■落水・転覆時の対処法
SUPでは、再乗艇の方法を必ず事前に練習しておきましょう。
落水しても慌てず、冷静に行動することが命を守るカギです!
●SUPから離れない(リーシュコードが命綱)
●救助を呼ぶ(海なら118、湖・川なら110または119)
再乗艇ができない場合は、岸が見えていたとしても、浮いてる船体から離れて自力で泳ぎ着こうとしてはいけません!
着衣+救命胴衣を着けた状態では泳ぎにくく、潮や風に流されたり、低体温症になるリスクがあります。
■落水のリスク=溺れるだけではない!
落水が命の危険に直結するは、水の溺れる可能性があるだけではありません。
落水が引き起こすリスクは以下のように多岐に渡ります。
●心停止や呼吸不全(冷水ショック・心原性ショック)
●低体温症(体温が35℃以下になる状態)
水中では熱を奪われやすく、空気中の約20倍のスピードで体温が低下!
ドライスーツやウェットスーツで、事前に体温を守る準備を!
特に春先や秋冬は水温が低いので要注意です。
6. SUPフィッシングの魅力と注意点を発信している人も!
リアルなSUPフィッシングの楽しみ方や注意点を知るには、経験者の発信をチェックするのもおすすめです。
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初心者がつまずきやすいポイントや便利グッズの紹介もあり、必見です。
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安心・安全なSUPフィッシングを楽しもう!
自然の中で過ごす時間はかけがえのないもの。でも、だからこそ「安全」があってこその楽しさです。
しっかり準備をして、安全に、そして思いっきりSUPフィッシングを満喫しましょう!