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フラッシング方法 YAMAHA マリンジェット編

2015年01月21日 (水) [PWC, メンテナンス]

フラッシングとは
YAMAHA マリンジェットではエンジンの冷却系統とウォーターボックス(マフラー)内を洗浄する事です。
海上走行後には塩害対策として必ずその都度行い、淡水走行後に関しては冷却系統に砂やゴミなどによる目詰まりを防止する為にもその都度行うのが好ましいでしょう。

 

YAMAHA マリンジェットのフラッシング手順

※YAMAHA艇はNA(自然吸気)モデルもSC(過給機搭載)モデルもフラッシング方法は変わりません。

① 陸揚げしたジェット本体を水平な場所に置きます。
※船体が傾いていると冷却系統に水が回らずフラッシングが不十分になる事が有あります。

 

② 水道水ホースアダプターをホースに取り付けます。
この時、ホースバンド等でしっかりとホースをアダプターに取付け、フラッシング中に水道の水圧でフラッシングホースアダプターからホースが抜けないようにします。
※ホースが抜けたままエンジンが回っているとオーバーヒートの原因となります。
YAMAHAフラッシング

 

③ 本体の水洗ホースコネクタキャップを緩めて取り外し、ホースアダプターを水洗ホースコネクタに押し込みながら右に回転させて確実に固定します。
PB150015

PB270009

 

④ 周囲の安全を確認し、エンジンを始動します。
エンジン始動を確認したら直ぐに水道を全開にして最大水量を本体に供給します。
※注意 必ずエンジンを始動後に水を流しましょう。エンジンを始動せず水を流した場合、水が冷却系統からエンジン内部入ってしまい、エンジンに重大な損傷をまねきます。また供給する水量が足りないとオーバーヒートの原因となります。

 

⑤ アイドリングでエンジンの運転状態を見ながら約5分間フラッシングします。
(マリーナ等の施設で、複数のジェットが同時に洗艇される場合、一時的に水圧が落ちる事が有るので注意が必要です)
フラッシング中に、船体の側面に設けられた冷却水点検孔・ジェットポンプ・排気から水が排水されている事を確認してください。
この時、船体が水平に置かれていない場合や供給する水道水の水量が少ないと冷却水点検孔から排水されない場合があります。
その場合、冷却水検水口に手を近づけエンジンを軽く吹かすと排水を確認できる事が有ります。それでも、冷却水点検孔から排水が確認できない場合は、冷却系統にゴミや異物の詰りが考えられますので、早急にお近くの販売店へ相談する事をおすすめします。
YAMAHA検水口

 

⑥ 約5分のフラッシング後に水道水の供給を停止します。
※フラッシング中は、その場から離れないようにしましょう。万が一エンジンが止まってしまった場合、速やかに水道水の供給をストップしエンジン内への水の逆流を防ぎます。またホースが接続金具から外れてしまった場合、速やかにエンジンを止め、エンジンのオーバーヒートを防ぐ事が出来ます。

 

⑦ 10~15秒間内に素早く数回空ふかしを行い、冷却経路に残っている水を排水後、エンジンを停止させます。
※2008年以降の1,812cc H/Oエンジン搭載のスーパーチャージャー(SC)モデルは急激にエンジンを高回転にするとSCが破損する可能性があるので、空ぶかしには注意が必要です。

 

⑧ 水道水ホースアダプターを取り外し、水洗ホースコネクタキャップを止まるまで確実に取り付けフラッシング終了です。
※水道水ホースアダプターを取り付けたままマリンジェットを水上に浮かべるとエンジンルーム内に接続口が有る機種(YAMAHA VX・VXR・FZS・旧型FXシリーズ等)の場合、冷却水が接続口から逆流しエンジンルーム内に水が溜まり、最悪の場合マリンジェットが沈没します。

なお、塩害には塩害対策用ケミカルが発売されており、フラッシングの際に併用する事で塩害防止効果を高める事が出来るので使用する事をおすすめします。
適切なフラッシングを行い楽しいジェットライフをお送りください!

その他モデルのフラッシングパッケージはコチラで確認頂けます。

いとぅーいとぅー

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